仕事と妊活の両立

妊活

私はフルタイム正社員として働きながら約4年間の不妊治療を経験したのですが、その中で私が感じた「仕事と妊活の両立」について書いてみたいと思います。

会社に妊活していることを公表するかどうか

私は約4年不妊治療をしましたが、妊活をしていることは最後まで会社には言いませんでした。

ネットとかのアンケートを見ても、公表していない人が多いように思います。もしくは一部の上司にだけ伝えるなど‥。

公表しなかった理由① プライベートなことなので言いたくなかった

これはやはりすごくプライベートなことだし、単純に言いたくないというのが一番でした。

上司たちは男性ばかりで、さらに子供のいる方ばかりだったので、雑談とかでよく子供の話が出るのですが、私が不妊治療をしていることを言ってしまうとそういった雑談の時でさえ気を使わせてしまいそうだし、今後私以外の誰かが妊娠したり出産したりした時にも気を使わせてしまって気まずくなるだろうな‥とも思いました。

それに妊活って、経験した人でないとわからないことがたくさんありますよね。

ちらっとでも妊活の話が出ると「試験管ベビー」なんて言葉を使われたり、「そこまでして子供欲しいのかねぇ」なんて言われたり、自分のことを言われているんでなくてもやっぱり悲しくなるような言い方をされる事が多かったんですよね。

公表しなかった理由② 公表しないでも何とか仕事の調整はできた

私の場合、営業系の職種であったこともあり外回りも比較的多く、周りの同僚も外回りで出社していないことも多かったので、たとえば半日休暇などで出社していなかったとしても、そこまで違和感はなくお休みできる環境でした。スケジュールを詳しく見られたらちょっとお休み多いかな?とは思われちゃったと思いますが…。

さらにフレックスタイム制だったので、始業時間を少し遅らせたり、逆に早めたりして業務にも支障なく病院に通うことはできました。

それでも外せない打ち合わせが入ったりして、採卵の後に急いでアポに向かうということも‥。真冬なんかはまだ暗いうちに病院について診療開始前から並んだり、それなりに大変ではありましたが。

治療の内容によっては1日休まないと難しいスケジュールもありましたが、私は比較的生理や排卵が安定した日程できていたので、ある程度予測をつけてあらかじめ有給休暇を取っておいたりして何とか調整してました。

それでも本当にその日になるかはわからなかったし、アポが入らないか、打ち合わせが入らないかはいつもハラハラでした。

私の場合公表するメリットはなかった

そうやって何とか調整調整で不妊治療ができていたので、私の場合は会社に公表するメリットはなかったかなと思います。

でもたとえばシフト制の職種だったり、学校や保育園の先生だったりしたら、やっぱり公表しないで治療を続けるのは難しいですよね。

だけど何年もうまくいかなかったりしたら、公表していた方がメンタルがやられそうな気もします。公表していなくたってメンタルが崩壊してしまうことはしょっちゅうでしたから。

仕事して稼がないと治療自体も難しいし、本当に難しい問題です。

公表しないでも働きやすい制度ができたら良い

先ほど書いたようにシフト制だったり先生だったりすると難しいですが、そうではない場合、やっぱりフレックス制度だったり、不妊治療に関係なく有給休暇を取りやすくするだったり、テレワーク制度だったり、公表しないでも妊活と両立できる制度が充実していったら良いなと思います。

たとえば子供のいる人は当然のように時短勤務にできたりしますよね。子供がいなくたって、それぞれの都合で時短勤務を選択できるとか‥。

多少キャリアダウンしたとしても子供が欲しい、仕事は失いたくない、という人は結構いるんじゃないかと思います。

本当はもっともっと不妊治療に対する理解が広まって、当たり前のように公表できる社会になれば良いのですが、それまでなるのにはもっともっと時間がかかるような気がします。こんなに不妊治療が一般的になってきてもまだまだ理解されていないことも多く、偏見も多い。

いつか公表したところで気を使われることもなく、偏見の目で見られることもない、そんな社会になったら良いなと願います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました